私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない
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発行年月 : 2018年12月
出版社 : タバブックス
男性が「フェミニズムを学ぼう」くらいのテンションで読むと思いっきり脊髄に蹴りをブチ込まれるみたいな本。
正直煽られるように感じる箇所もあって、正面から向き合うのが大変に思ってしまうのは、自分の中に潜在的な女性蔑視的な価値観がある事に気付かされてしまう。
また、あからさまに差別的な行為や言動をとるとらないに関わらず、男性であるというだけで権力側と言うか支配する側にいるし、差別のある状況を傍観出来る時点で特権を与えられてる立場の人間なんだなと言う自覚とそれに向き合う姿勢をもっと持ちたい。
本来女性に向けられた本だと思うけど、男性にとってもセラピー的な効果はあると思うし、読んだ方が良さそう。
たとえ男性でも、ほんのちょっと努力をして、関心を払っていたら、この問題で自分は権力側にいるとわかるはずです。「潜在的加害者」ということばに不愉快にならない程度の見識は身につけられたでしょう。だって、直感がなくても模倣から学ぶことは出来るのです。 (p164)
ことばが正しいから力を得るのではなく、権力を握っているからことばも正しいことにされる状況では、権力に物を言わせた無知がまた別の権力を増長しかねません。それは、食いとめなければ。 (p164)